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ノウハウ 契印・割印の違いとは?それぞれの押印ルール・ポイントを解説。

更新日:2024年02月21日

投稿日:2021年09月13日

契印・割印の違いとは?それぞれの押印ルール・ポイントを解説。

契印・割印の違いとは?それぞれの押印ルール・ポイントを解説。

脱ハンコが唱えられたことにより、電子契約を導入しつつある会社も多いと思われます。

 

しかし相手方が紙の締結を希望した場合など、まだまだ紙の契約書を作成する機会も多いのが現状です。

皆さんは「契印」「割印」の違いについてご存知ですか?共に契約書の改ざんなどを防ぐ目的で押印されるものですが、わかりにくく混同されている方も多いでしょう。

 

本記事では、製本の方法や契印の押し方、割印との違いについて確認ていきます。

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契印と割印の違いとは?

契印と割印には若干異なる役割があります。

 

「契印」は、契約書が2枚以上に渡る場合に、ページに連続性があることを示すものです。それによって、契約書の一部が後から抜かれたり差し替えられたりするのを防ぐ役割があります。

 

一方、「割印」は、原本と写しなど2部以上の契約書を作った場合に、それらの文書が関連があることを示すために押されるものです。

後から一方の文書が改ざんされたり、不正にコピーされたりするのを防ぐ役割があります。

契印(ちぎりいん又はけいいん)とは

契印とは、契約書が複数枚になる場合に、それらが一つの契約書であることを証明するため、印鑑を用いて施す措置をいいます。これがないと、後から書面が追加されたり、差し替えられたりする危険があります。

 

使用する印鑑は、契約書に署名・押印している全員が、契約の署名に押したものと同じものです。

契印の押し方

製本された契約書の場合

製本された契約書の表紙か裏表紙に、製本テープにまたがって1箇所に契印を押します。

 

この方法は、ページ数が多く袋とじにした場合におすすめです。

袋とじとは、各ページが帯で糊付けされて、差し替えられないようにしてある契約書のことです。

 

袋とじの場合、文書の抜き取りや差し替えをしようとすると、製本テープをはがさなければならないため、すり替えたことがすぐにわかってしまいます。そのため、製本テープにかかるように1箇所に印鑑が押してあれば事足り、すべてのページに押印する必要がなくなります。

ホチキス止めされた契約書の場合

この方法は、ページ数が少なく複数枚の紙をホチキスで留めた場合におすすめです。

 

ホチキス止めされた契約書は、ホチキスを外せば良いだけなので文書の抜き取りや差し替えが簡単にされてしまいます。

そこで、契印をすれば、仮にページが抜き取られていたり、差し替えられたりしても、契印の位置がズレや乱丁により、それがすぐにわかるようになります。

ページ数が多く、見開きに段差ができてハンコが押しにくい

見開きの部分に印鑑を押すのは意外と難しいものです。段差があり、どちらかにかたよってしまうため、綺麗に押印ができないなんていうこともしばしばあります。

 

そこでおすすめの方法は、段差がないようになるべく平らにするために、高さが足りない方のページの下に紙を足して高さを合わせることです。また、下にやわらかい素材の捺印マットなどを敷くのも良い手段です。

割印(わりいん)とは

複数の当事者が契約をしても、一方が勝手に書き換えてしまったら、それを証明する手段がなかなかありませんよね。

契約書に押す割印には、2つ以上の契約書を作成する際、これらの契約書の内容が同一であること、または関連性があることを証明する役割があります。

 

例えば、原本と写しにまたがって押印することによって、原本と写しが対になっていることを証明できます。

二者間契約の場合は、それぞれの契約書を重ねて印鑑を押します。同時に作成したこれらの契約書をずらして重ね、押印することで、割印の効力が認められるようになります。

それから、領収証を発行する際に、領収証の発行人が領収証とその控えとにまたがって1つの印を押印することもあります。

割印の押し方と場所のルール

印鑑を押す場所には、特に決まりがありません。しかし、慣例的には契約書の上部をずらして重ね、全ての契約書に印影がまたがるように押印します。

 

割印は複数の契約書にまたがって押印をするため、それぞれにきちんと印影が確認できるように押し方や位置にいつも以上に気をつけましょう。

押印に失敗したら

印鑑を押すことに慣れていない場合、押印に失敗してしまうこともよくあります。慎重に押したつもりでも、カスレやにじみが生じてしまった!と焦ってしまった経験があると思います。こんな時、どのように対処をすれば良いのでしょうか?

訂正する!上から重ねるのは厳禁!

失敗してしまった場合、上から印鑑を重ねてしまいたくなると思います。しかし、印鑑を重ねてごまかすことは決してやってはいけません。印鑑の氏名や会社名が読み取りにくくなってしまい、そもそも印鑑を押している意味がなくなってしまいます。

 

特に、銀行の届出印や印鑑証明のように、印鑑の照合が必要とされる場合には絶対にやめましょう。

書類を記入したとしても、印鑑を重ねている場合には受理してもらえない場合も多いのです。

結局あとあと訂正しなくてはならなくなるので、めんどくさがらずに正しく訂正しましょう。

 

具体的には、

1失敗した印影を二重線で取り消し、横に再度正しく押印し直す又はもう一度印鑑を重ねて取り消す

2重ね押しして取り消した印鑑の横に、もう一度押印し直す

という2段階が重要です。

 

割印や契印は、あくまでも契約書が公式の書類であるという証拠を残すためのものです。ですから、見づらかったとしても、他の書類と合致していることがわかれば問題はありません。

印鑑を訂正する際のNG例

NG1二重線で訂正する

文字と同じように、二重線で印鑑を訂正したくなってしまう方も多いでしょう。しかし、公的な書類やビジネス契約書では、この方法は実はだめです。誰でも書き足せる二重線のみだと、誰が訂正したのかがわかりません。

 

正しい方法で修正を行ったと言うことを示すためにも、実印が用いられるような場面では、間違えた印鑑に、再度被せて捺印する方法を推奨しています。

 NG2 修正液、修正テープを使用する

ビジネスシーンではもはや常識かもしれませんが、修正液や修正テープを用いた印鑑訂正は絶対だめです。正式書類に修正液の訂正は通用しないので、書類自体無効になってしまいます。(銀行や証券会社には修正液や修正テープは持ち込みが禁止されているほどです。)

訂正は何回までOK?

これまで述べてきたように、押印に失敗した場合訂正が必要となります。

しかし、ビジネスシーンでは印鑑の訂正は一度までがマナーとなります。何度も印鑑を訂正してしまうと書類自体がの見栄えが悪くなるので、契約相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。

 

複数回の印鑑訂正を行わなければならないときは、はじめから書面を印刷し直すことも一つの手です。

割印を押し忘れた場合

契約書への押印は行ったのに、割印を忘れてしまった場合はどうなるのでしょうか?

せっかく契約書に押印はしたのに、割印を忘れてしまった場合、契約が無効となってしまったら、もったいないですよね。

 

しかし、心配は要りません。

契約書に割印を押さなくても、その契約自体は成立していることとなります。そのため、割印を押すか否かはで契約書の法的な効力に影響はありません。

 

もっとも、誰かが契約書を改ざんしてしまった場合、それらの契約書が同一であること、または関連があることを証明することが難しくなるため、トラブルに発展しかねません。

ですから、万が一の場合に備えて割印をするにこしたことはありません。

まとめ

印鑑の訂正方法を間違えてしまうと、社会人としてマナーが備わっていないと思われてしまういます。自己流の印鑑訂正は避けて、正しいマナーを守るようにしましょう。

 

一方で、紙の契約書を作成し、契印割印まで行うのは時間と手間がかかることがわかったと思います。

電子契約を使えば、製本や契印割印などは全て不要です。

 

また、電子署名機能のついた電子契約サービスを使えば、改ざんなどの心配はありません。一度検討してみてはいかがでしょうか?

 

▶関連記事:捺印と押印の違いとは?ビジネスにおける使い分けや法的効力を簡単解説

 

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